セント・フランシス・ザビエル教会

フランシスコザビエルの功績を讃え1849年に建設された教会
マレーシア　マラッカ
≪セント・フランシス・ザビエル教会≫

1849年、フランシスコ・ザビエルの功績を讃えて設立されたカトリック教会。
フランスのセント・ペテロ・カテドラル教会がモデルとなっており、白亜の外壁に2つの塔をもつネオゴシック様式の建物。
内部には美しいステンドグラスがある。

この教会の門を入った所に、2つの像がある。
一体はフランシスコ・ザビエルで、もう一体は日本人のヤジロー（アンジロウ）。
ヤジローは薩摩の国の下級武士で、殺人の罪でおわれ鹿児島県山川港からポルトガル船でマラッカに逃亡した。
1547年、ザビエルの友人だったポルトガル船の船長ジョルジュ・アルヴァレスの紹介によりザビエルと出会った。
罪の意識に苛まれていたヤジローはキリスト教の教理を知りたいと熱望し、ザビエルに会いに来たのだった。
ポルトガル語が話せるヤジローから日本の様子を色々と聞き、ザビエルは日本での布教を決心した。
1548年、ザビエルはヤジローをインドの聖パウロ学院に入学させた。
そこでヤジローはキリスト神学を学び、日本人として初めて洗礼を受けた。
1549年、ザビエル一行は鹿児島に上陸。布教活動を始める。
ヤジローは通訳や翻訳をし、ザビエルの布教活動に従事した。
ヤジローと出会わなかったらザビエルの日本での布教はなかったかもしれない。
この二つの像は、2007年にザビエル生誕500年を記念して、鹿児島市ザビエル上陸顕彰会と鹿児島県マレイシア友好協会より寄贈された。