クチン
kuching

サラワク州の州都で人口は約６５万人、クチンとはマレー語で猫のことで、猫の街として有名です。毎年８月には猫祭りが開催されます。街の中心部はサラワク川南岸の旧市街地です。イギリス統治時代の建物やショップハウスが点在しており、ゆったりと時が流れるノスタルジックな雰囲気の街です。バコ国立公園、グヌンガティン国立公園、ダマイビーチなどサラワク州内に多数ある観光スポットの玄関口でもあります。

クチンの市内はそれほど広くないので徒歩で移動できます。サラワク川の対岸へ行くには橋がありませんので水上タクシーを利用します。
クチン郊外の国立公園等にはタクシー又はバスを利用します。鉄道はありません。
サラワク州内の長距離移動は郊外にあるバスターミナルから発着する長距離バスを利用します。

年間を通じて1日の最高気温30度前後、最低気温25度前後です。日中はかなり暑いですが、夕方から過ごしやすくなります。服装は1年を通じて夏服で問題ありません。日焼け・熱中症対策は常に必要です。12月~2月ごろまでが雨期で比較的降水量が多くなります。

クチンは、マレーシアの中でも、比較的治安の良い場所ですが、それでも、引ったくりや、スリ、置き引き等が時折起こります。歩道を歩く時は、バッグを車道側に持たない、手荷物や携帯電話などには十分気を付けてください。また、人通りの少ない通りや、暗がりを避ける等の注意は必要です。

クチン市内には19世紀にイギリス人の白人王が統治していた時代の建物がいくつか残されています。元王宮のイスタナ、マルゲリータ砦、スクエアタワー,サラワク博物館、中央郵便局など、市内をゆっくり散歩しながら、これらの建物を見て廻るのもいいでしょう。
クチンの北、車で１時間ほどの場所にダマイビーチがあります。高級リゾートホテル、ゴルフ場などが整備され、リゾートライフを満喫することができます。
その他クチンの郊外には、世界最大の花ラフレシアを見られる確率が高い、グヌンガディン国立公園、熱帯雨林のトレッキングコースが整備され野生動物の観察もできるバコ国立公園など多くのみどころがあります。

クチンの食事でおすすめなのはシーフードとラクサです。海が近いこの街では新鮮なシーフードを日本よりも安く食べられます。トップ・スポット・フードコートなど、たくさんの水槽が並び、食べたい魚を購入し指定した方法で調理してもらうという形式のお店がいくつもあります。伊勢海老などの高級食材もリーズナブルに食べられます。
マレーシア人もクチンに来れば必ず食べると口をそろえるのがサラワクラクサ。カレーに似た味のスープで細麺を使用、キンカンで酸味を加えブラチャンで辛みを調整しながらたべるのがサラワク流です。
ウォーターフロント沿いにはおしゃれなカフェが数件あります。夜になると屋台も出ます。
クチンはおいしいものがたくさんある、食事には困らない街です。

クチンでお土産を買うなら、まずメインバザールに行きましょう。サラワク川沿いにショップハウスが建ち並び、Tシャツや小物など一般的なお土産から特産の胡椒、骨董品など様々なものが売られています。
ザ・スプリング、ムルデカ・プラザといった大型ショッピングセンターも揃っています。ブランド品から食品や日用雑貨まで何でもそろっており、じっくりと買い物を楽しむこともできます。