マラッカ
malacca

マラッカは15世紀初頭のマラッカ王国を起源とし、その後ポルトガル、オランダ、イギリスといったヨーロッパ列強国の支配を受けてきました。宗主国が変わるたびにその国の文化を受け入れ、またプラナカン文化の伝統を色濃く残し、こうした様々な要素が混ざり合った結果、独特の景観や文化ができあがりました。2008年にユネスコ世界遺産に登録され一躍脚光を浴びました。ニョニャ料理、マレー料理、中華料理さらにショップハウスを改造したおしゃれなカフェなどもあり、グルメも存分に楽しむことができます。

マラッカは小さな街ですので主要なスポット間は徒歩で移動できます。また街の各所にトライショーが走っていますので、短い移動であればこれを利用することもできます。長い距離の移動はタクシーを使うことになります。
クアラルンプールからはバスで２時間ほど。マラッカ・セントラルに到着後、バス又はタクシーを利用し５分ほどで市内中心部に到着します。

年間を通じて1日の最高気温30度前後、最低気温25度前後で服装は1年を通じて夏服で問題ありません。日焼け・熱中症対策は常に必要です。また、蚊を媒介とするデング熱の発生が見られますので、長袖着用、虫よけなど蚊に刺されないように注意が必要です。

マラッカは治安の良い地域ですので、安心して街歩きを楽しむことができます。ただし、引ったくりや置き引き等の被害は報告されていますので、油断は禁物です。

街の中心部はマラッカ川を境に東側と西側に分かれています。東側には街のシンボル、オランダ広場がありその横にオランダ統治時代の建物スタダイスがあります。その背後にある丘陵には一時フランシスコ・ザビエルが葬られていたセントポール教会があり、丘の向こう側にはポルトガル統治時代のサンチャゴ砦やスルタンパレスがあります。西側はジョンカーストリートを中心にショップハウスと呼ばれる中国風の長屋が軒を連ねている地区で多くのレストランやショップが集まっています。また、マラッカ川沿いには遊歩道が整備され、おしゃれなカフェもたくさんあります。

マラッカに来たら是非食べてみたいのがニョニャ料理です。ニョニャ料理とは１５世紀ごろに中国南部からこの地に移住してきた人々の子孫プラナカンの料理で中華料理とマレー料理が融合した独特の料理です。ナンシーズキッチン、セリニョニャ、オレサヤンなど市内にはいくつも名店があります。その他、ご飯が団子状に丸められているのが特徴のマラッカ風チキンライスもおすすめです。大型ショッピングセンターのダタラン・パラワンモールやマコタパレードの中にもたくさんのレストランやフードコートがあります。

ジョンカーストリート周辺には様々なお店があります。せっかくマラッカに来たのですから、是非ビーズシューズのお店をのぞいてみましょう。ジェイマニック、ワーアイクシューメーカなど数店舗あります。値段は少々高いのですが、それだけの価値がある品々が揃っています。その他、骨董品店がいくつかありますので掘り出し物を探してみてはいかがでしょうか？もちろんちょっとしたお土産ものを気軽に買えるお店もたくさんあります。
ダタラン・パラワンモール、マコタパレードと大型のショッピングセンターが２つあります。ブランド品から日用品までなんでも揃いますので、マラッカに長く滞在する場合に便利です。